日本の宝:時間の経った高野豆腐料理(水餃子編)

ちょっと手間は掛かりますが、かなり美味しいです。
高野豆腐の古くなった物、膨らまないし、乾燥で凝縮してるから、凄い豆の香り。
乾物って、面倒な感じがしますよね?
戻したり、汚れを取ったり、、と。そんな中で、高野豆腐はとても簡単。しかもお手頃価格。

アメリカで暮らしていて、日本の有難みを感じるのが、高野豆腐のような天才食材が満載であること。
そして、それが、本当にお安く売られていること。
是非、楽しんで下さいませ。

そんなに高野豆腐を褒めたたえている私が、なぜに、高野豆腐を古くしてしまったのか?
これには、訳があり、そして、古くなっても捨てずに食べよう!としている理由でもあります。

今回の”高野豆腐”は、亡くなった母の遺産なのです・・・。
私の母は、2015年に亡くなりました。私がアメリカに来て2年経った頃に、病院でのリハビリが原因で
歩けなくなり下半身麻痺に。それから3年後、突然意識を失って救急車に運ばれて分かった時には、全身にガンが。

そのことと、高野豆腐がなぜ関係するのか?なんですが。
この高野豆腐、まだ母が歩けた頃に買い置きしていたたものなんです。
安い時に、いくつも、いくつも(苦笑)昭和の戦中に生まれた人、物の大切さと有難さをかみしめています。
そして、私が帰国時にも、どんどん日が経っていくことが気になりながら、私も作って一緒に食べていたんですが、
あまり食べられなくなっていたんですね。その時には、”動けないからかな?”、”歳をとったからな”と思っていたのですが
ガンがその頃から、粛々と身体に広がっていて、それを抑える為に身体が食べ物を抑制していたんですね。

私にとって、この高野豆腐は、母の”どんな時にも子供には、美味しくて栄養のあるものを!”という心のこもった、
温かいソウルフードな訳なんです。
だから、どうしても食べきってしまいたかったですよね。

賞味期限ギリギリです。
乾物ですから、消費期限もありましょうが、身体に毒ってことはありません。
なのですが、こんなに高野豆腐が手ごわい食材になろうとは、お湯戻しをしている時までわかりませんでした。
作りたての頃は、とろけてしまうくらい、あっという間にふんわりしますからね(笑)
どんだけに煮ても、高野豆腐独特の甘味、旨味が復活せず・・・。で、色々作って試しました
それは、また別の機会に。

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そして、今回の傑作品。繋ぎは、自分でポークチョップ用の豚ミンチに。
ネギと生姜、ニンニク、干し椎茸。
そこに少し脂抜きしたポークスキン(食感とコラーゲン)
スープの具として、レタス。シャキッとしながら、主張せず。
中華スープと良く合いました。隠し味にワカメの粉を出汁にしました。
アメリカで暮らしていますと、やはり日本の出汁類は日本ほど手軽なお値段では買えませんので、
自分で作る!をモットーにしています。劣化も防げますし、何より材料がシンプルなので信頼できます。

繰り返しになりますが、この高野豆腐は、私の母の忘れ形見。
私がアメリカから帰って来たら、いつも美味しいものを作ってくれてた母の。。。

私が帰って来たら作ってあげようと置いていて古くなってしまった愛情いっぱいの高野豆腐。
だから、何としても食べたかったんです。
一緒には味わえないけど、湯気と共に温かい母のぬくもりを思い出します。
何歳になっても、母の温かみは、心の支え。

今日お伝えしたかったのは、どんな食材にも魂が宿っています。
無駄にすることなく、美味しく食べることで、料理力も広がります。そして、一緒に食べる人がいれば、
温かい思い出にもなる。私にとって、高野豆腐は、アメリカにいて一番”柔らかく”そして、食べたくなる食材なのです。

硬くなった、使いにくい、高野豆腐となっても、捨てずに調理してみてください。
きっと何かが見つかるはずです。
健康で美味しく愛情と共に頂きます。皆様の健康と愛情を祈ります。